
先日,仕事帰りに人形町ビジョンズに寄りました.文字塾の作品展が行われていたからです.壁にかかっている作品を一通り拝見し,お目当てのS氏の作品をじっくり見ていた時に,トリさんから声をかけていただきました.
会場に着いたときに,おっ,トリさんいるね,と思ったのですが教え子たちの展示会にいる塾長ですから,みんながお話ししたいでしょうし,と思い近づかなかったのでした,失礼いたしました.組みあがり体裁が,仮名漢字違和感なく作品のレベルが高いと感じたことをお伝えし,トリさんの掲示していた方眼紙に書かれた仮名について伺いました.私が聞きたかったのは,現在も紙に筆で描かれているのですか,と......気取らずに言うと
「えー,まだ,こんなうまく描けんのぉ?筆なのぉ?」と失礼な感心の仕方をいたしました.
「そうだよー,あれは20mmに描いたんだよ」
「へぇー48mmじゃないの?」(原字を48mmや80mmに描くと,写植文字盤の場合は,縮小されて文字盤になるので線がきれいになるからね),
「48㎜だと,(制作中の確認で)その文字しか見えないでしょ,20㎜だとA4用紙に50音描けるから複数の文字が見えるんだよ」
「20㎜に筆で描いて,はみ出したりもするから,それを修正するんだよ」
おぉ,確かにその通りです.私もPCで制作する際,先に紙に描いたものをスキャンします.その時に,20mmではないですが,小さいサイズに描き,スキャンし拡大して取り込みますし,墨入れした状態で取り込めればひと手間減らせますからね,と,すごくすっきり合点した立ち話でした.
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